2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧
医療行為が原因で発症する病気を「医原病」といいます。 医学や薬学、科学技術が進歩しているにもかかわらず、医療行為によって毎年数多くの人が亡くなっているそうで、1994年の推計によると、アメリカ国内で約25万人が医原病で死亡したそうです。 過去には…
これまで述べてきた以外にも、がんの治療法は数多くあるようです。 しかし、そのすべてを網羅することは不可能ですし、また、その必要もないと思います。 ただ、個人的にちょっと気になるものもあったので、私の個人的な備忘録も兼ねて、いくつか列挙したい…
高濃度ビタミンC点滴療法とは、高濃度のビタミンCを点滴で直接血管に注入してがん細胞を殺す治療法だそうです。 がん細胞がビタミンCで死滅する原理を簡単に説明すると、がん細胞は増殖するために鉄分を多く取り込むそうで、 1.ビタミンCががん細胞の鉄分に…
ウクラインは、クサノオウという植物から抽出した成分と、チオテパという抗がん剤を結合させた薬剤だそうです。 なお、クサノオウは、道端などでごく普通にみられるケシ科の植物で、毒草ですが、「白屈菜」という漢方薬として皮膚病などに用いられるそうです…
漢方薬などの薬草には、がんに効果があるとされるものもあるようです。 例えば、メシマコブ、アガリクス、霊芝、チャーガ、海藻類に含まれるフコイダンなどが有名です。 特に、メシマコブというキノコは、韓国で人工栽培に成功し、その製剤である韓国新薬の…
がんを攻撃する手段として、人間に本来備わっている免疫力を利用するのが免疫療法です。 人間には、体内に侵入した病原菌などを排除する免疫機能が備わっていて、がん細胞が発生しても、通常はこれを免疫細胞が異物と認識して攻撃します。 しかし、がんを発…
白血病には様々な種類がありますが、急性前骨髄球性白血病に関しては、レチノイン酸という薬がよく効くそうです。 レチノイン酸というのは、ビタミンA(レチノール)の誘導体(活性型ビタミンA)で、このレチノイン酸を服用するだけで、9割以上の患者が寛解…
最近は、抗がん剤による治療法も進歩して、分子標的薬とよばれる薬が多く使われるようになっています。 分子標的薬とは、がん細胞に特有の分子を見つけ出して、その分子の働きを阻害するように調整した薬のことで、これまでと比べて劇的な効果を発揮する場合…
昨日は、東京ビッグサイトで開催されていた健康博覧会2011に行ってきました。 400社以上が出展していて、とてもすべてを見ることはできなかったのですが、全体の印象としては、健康食品系の会社が多かったように感じました。 そのなかで気になったのは、タヒ…
生物学者のマーク・ラッペという人が書いた『皮膚 美と健康の最前線』(川口啓明・菊地昌子:訳、大月書店:1999年刊)という本には、紫外線の害が分かりやすくまとめられているので、少しご紹介しましょう。 著者によると、日焼けは健康そうに見えますが、…
化学物質は、自然界にも広く存在していますが、文明の進歩によって大量の化学物質が新たに合成されており、これらは近年のがん死亡者数増加と無関係ではないようです。 例えば、1965年に認可されたフリルフラマイド(通称:AF2)という殺菌剤は、豆腐や魚肉…
食塩は、調味料として日常生活に欠かせないものですが、それだけではありません。 食塩の主成分は塩化ナトリウムですが、これは生命にとって必要不可欠な栄養素で、体重にもよりますが、塩化ナトリウムは1日に最低でも2グラム程度は必要だそうで、まったく塩…
疫学調査によると、高脂肪食品のとりすぎは、大腸がんや乳がんのリスクを高めるそうです。 脂(あぶら)という字は、肉月に旨(うま)いと書きますが、おいしい肉ほど脂肪分が多いようですし、天ぷらやフライドポテト、クリーム類など、脂肪分が多い食品には…
がんになった場合、まずはがんの原因を取り除く必要があります。 例えば、アスベスト工場の近くに住んでいて中皮腫になったのなら、アスベストが原因と考えられますから、経済的な問題はあるかもしれませんが、直ちに引っ越すべきでしょう。 また、ガソリン…